「硬筆書写検定」ではどんな問題が出る?
書道の資格の一つに数えることができる硬筆書写検定ですが、この検定試験も毛筆同様、実技と理論から成り立っています。
はじめて硬筆書写検定を受けるのであれば、「いったいどんな問題が出るんだろう?」と不安になるかもしれません。
そこで今回は、硬筆書写検定の出題問題についてご紹介したいと思います。
「硬筆書写検定」の出題問題とは?
硬筆書写検定の中でも取得が一番難しい1級は、速書き・縦書き・横書きなどが実技として出題されます。
その他にも1級の理論では、漢字の添削や書道史について、さらには草書と古典を読む問題などが出題されます。
準1級の出題内容は1級とほとんど変わりませんが、理論に関しては、書道用語が出題されたりし、若干の違いがあります。
2級においては、硬筆書写の専門的技術と知識を有していることを期待されますが、はがきの本文が実技で出題されたり、理論では漢字の楷書と行書の筆順や、草書を熟語で読むなどが試験に出題されます。
3級から5級の出題内容について
硬筆書写検定の3級では、速書きはもちろん、楷書と行書で漢字を10字書いたり、横書きの掲示文などが実技試験で出題されます。
理論試験に関しては、漢字の部位の名称や誤字訂正などが出題され、硬筆書写の一般的な技術と知識を有しているかが、試されることになります。
4級と5級においては、それぞれ小学校5年生と6年生までに習った漢字の楷書、そして平仮名とカタカナの筆順などが出題されます。
さらに、どちらの級においても縦書きと横書き、そして掲示文の問題が出されます。
ちなみに、1級から3級で実技と理論のどちらかが合格しなかった場合には、準登録の手続きをして、次回に合格できなかった分の試験を受けることができます。
しかし残念ながら、4級と5級には適用されていない制度なため、もしも4級で実技だけ合格ラインに達しなかった場合、次回の検定では実技と理論の両方を受験する必要があります。